結婚指輪にシルバーを選んでもいいの?
結婚指輪に使われる素材としてはプラチナとゴールドがメジャーですが、シルバーは結婚指輪以外の需要としては人気があります。結婚指輪にシルバーを選ぶ人が少ないのには理由があるのでしょうが、逆にシルバーだけのメリットもあるはずです。プラチナやゴールドとシルバーの違いについてメリット、デメリットを見ていきましょう。
目次
取扱店が少ない
結婚指輪の材質として一番選ばれているのはプラチナで次はゴールドですが、この2種類でほとんどだと言われています。そのためにブライダルリング専門店でもシルバーリングの取り扱いが少ない、もしくはまったく無いことが難点ではあります。プラチナはシルバーに比べて貴重で高価なものだとのイメージがありますので、売る側も買う側もプラチナが当たり前だと思っていることが理由でもあります。逆に言えば若いカップルなどで結婚指輪にそれほど予算をかけられない人たちにはおすすめの素材で、値段の他にもいい点はいくつかあります。
デザインが豊富
シルバーは材質が柔らかく加工しやすいことから他の素材に比べてデザインが豊富です。プラチナにはできないような細かい細工も可能で、ユニークなデザインのものを選べたり、自分たちでデザインできるサービスをやっているところもあります。その柔らかさからシルバー100%ではなく、他の素材と混ぜて利用されるのが一般的ですが、サイズ直しの時には困ることもあります。熱伝導率が高いことによりリングの一部分を加熱しただけでも全体が高温になり、部分直しができない、もしくはかなり高度な技術が要求されることです。部分溶接する時には石を外す必要がありますので、石を取り外せないもの、石が乗っている爪を元に戻せないものではサイズ直しはできないことになります。
輝きはナンバーワン
プラチナやゴールドも含めた全ての貴金属の中でも、シルバーは反射率が一番高い素材ですので、磨き方によってはその輝きはプラチナ以上にもなります。プラチナが装飾品として利用され始めたのは紀元前1500年頃からであるのに対して、シルバーは紀元前3000年頃からすでに使われていたようですので、その歴史を考えてもシルバーの輝きは早くから人々を魅了していたことが分かります。その柔らかな光沢は結婚指輪にふさわしいとも言えますが、光具合を硬質的だと感じる人もいるようです。その場合にはマット仕上げをすることで輝度を控えめにすることもできます。シルバーの比重はプラチナやゴールドの半分ほどですので、同じデザインで比べると付け心地が軽いことも特徴です。金属アレルギーを起こしにくい素材でもあり、指に負担をかけたくない人にはお勧めです。シルバーは他の素材と混ぜて加工されることがありますが、ニッケルやパラジウムの割合が高いリングですと金属アレルギーを起こすかもしれません。
お手入れが大変
銀は空気の酸化によって黒ずみしやすい素材です。付けたまま温泉に入ると真っ黒になるかもしれません。黒ずみ防止のためにロジウムメッキコーティングがされることもありますが、その場合には見た目がホワイトゴールドと同じになってしまいます。自分でケアできるキットもありますが、定期的なメンテナンスが他の素材よりも必要になることはデメリットです。自分でお手入れする時の手順としては、水洗いしてから乾拭きし、最後に銀磨き用のクロスで優しく拭きます。付着した油が落ちないようでしたらクロスに中性洗剤を染み込ませてから拭く必要がありますし、黒ずんでいる箇所には銀専用の研磨剤をクロスに染み込ませて拭きます。この時にリング以外の石の部分を拭いてしまうと傷が付きますので、メンテナンスも専門店にお願いするのがお勧めです。
値段が安いのも魅力
シルバーはプラチナやゴールドよりも圧倒的に値段が安いことから、その分だけデザインにこだわったり石にお金をかけられるのが魅力ではあります。値段が安いのは見た目が安っぽいからではなく埋蔵量によるもので、シルバーはゴールドの約7倍の埋蔵量があると言われています。結婚式自体や披露宴に予算を回したいと考えるカップルや、指輪交換のときだけ指輪が必要だと言う時にはその安さはかなり魅力です。
身近な素材であるシルバー
シルバーが古来から銀食器の材料として利用されるなど人々の生活に身近な素材となったのは、加工のしやすさ以上にその輝きが利用する人の心を掴んできたためです。結婚指輪をシルバーにすることで、その輝きが永遠の愛を誓う二人を更に華やかに彩ってくれます。二人でよく話し合って納得してから結婚指輪を選ぶといいでしょう。