大阪の人気工房で結婚指輪を手作り
新型コロナウィルスの猛威も少し落ち着いてきて結婚式を挙げるカップルも少し増えてきたようです。
そんな中結婚指輪の購入を検討中のカップルも多いと思いますが、結婚指輪の購入方法で「自分たちで結婚指輪を手作りする」という方法があるのをご存じでしょうか?
数年ほど前から結婚指輪の手作り出来るお店はありましたが、昨今この購入方法が人気になっており関西でもお店が沢山増えてきました。
結婚指輪を手作りするといっても、素人が上手に作れるのか?品質はどうなのか?疑問に思うことが沢山あると思います。
そこで、大阪梅田で開業が一番古い老舗の「ジュエリークラフトMAKI」さんにお邪魔して実際に結婚指輪を手作りしてみました。
目次
結婚指輪の手作りとは
結婚指輪を作る方法は大きく分けて二つあり、一つはワックスを使った方法と、もう一つは鍛造という方法があります。
ワックス製法
ワックス製法とは、ロウのような素材を削り指輪の形に仕上げて原型というものを作ります。
お客さんが行うのはこの原型作りまでで、原型はお店で鋳造して指輪に仕上げてくれます。
ワックス製法のメリットは素人でも簡単に原型を作ることが出来るという所と自由な好きな形を自分たちで手作り出来るという所です。
デメリットは原型作りは簡単だが、完成までの納期が長く約1ヵ月~1か月半ほどかかるようです。
鍛造製法
鍛造製法はプラチナやゴールドの地金から丸めて指輪に仕上げるというものです。
金属棒を扱うのでワックスよりも少しハードルが高く、昔ながらの鍛冶屋さんのように指輪を作っていく方法です。
鍛造方法のメリットは、金属をそのまま指輪に仕上げるので当日に完成させることが出来、その日のうちに指輪を持って帰ることが出来るという所です。
デメリットは金属を丸めるのでシンプルな形しか作ることが出来ず、真っすぐな甲丸型のデザインしか作れないという所の様です。また、指輪の幅の広さもお店で用意された決まった広さの物しか作れません。しかし、シンプルな指輪を作りたいという人には鍛造で作った方が納期も短いのでメリットになるかもしれません。
結婚指輪の手作り作業開始
ジュエリークラフトMAKIさんではこの「ワックス製法」と「鍛造製法」のどちらでも作ることが出来る数少ない工房で、今回はすぐに完成させることが出来る鍛造で指輪を作りましたのでレポート致します。
① 地金の準備
実際にお店に来店した際にはデザインを決めたりサイズを測ったりと、どのようなデザインの指輪を作るかしっかりと検討して相談していきます。
今回は1本だけの製作で金槌で叩いた跡をデザインにした槌目模様の結婚指輪を作ってみました。
指輪のサイズを測って、そのサイズになるようにプラチナの金属棒をお店のスタッフに準備してもらえます。
② 丸めて指輪の形にする
用意されたプラチナの棒を丸めて指輪の形にしていきます。MAKIさんではきれいな丸になるようにベンダーという道具を使って丸めます。ペンチで丸めるよりも簡単でまん丸になります。
途中経過です。まだ隙間が空いてますが、もっと曲げてつなぎ目が合わさるようになるまで丸めます。
丸くなっていくだけで指輪の形になるので、なぜかワクワクしてきます!
③ ヤスリがけ
つなぎ目の部分はお店のスタッフが溶接してくれます。
プラチナの溶接は初心者には難しく、溶解温度が2000度ほどの高温になるのでとても素人には無理な作業ですね💦
溶接が終わるとヤスリをかけて、凸凹してる部分を削って平らにならします。
初めての作業なのでヤスリがけといってもどのくらい削れば良いのかわからず困惑するかもしれませんが、このヤスリ作業も難しい部分はお店のスタッフが手伝ってくれるので安心でした。
④ 研磨作業
表面に槌目模様を入れるのと入れないのでは作業の手順が少し違うようですが、今回は槌目を入れる指輪の製作なのでヤスリがけのあとは表面を研磨してピカピカに仕上げます。
指輪を磨く道具はハンドモーターを使って作業しました。モーターの先に研磨のための細かいヤスリのようなものを取り付けて回転させ、表面を磨いていきます。
研磨の摩擦によって指輪がものすごく熱くなります。冷やしながらの作業じゃないと熱くて手で持てないほどでした。
⑤ 指輪を叩いてサイズを合わせる
ある程度指輪の表面が磨けたら指輪を棒に入れて木槌や金槌で叩いて指輪サイズを合わせます。
木槌で隙間が無くなるまでまん丸に仕上げ、そのあとで金槌で叩いて槌目を付けます。叩くと金属なのでサイズが広がって大きくなるので自分のサイズになるまで叩きます。
プラチナやゴールドは柔らかいので叩くと簡単に伸びるので少しづつ叩きます。あまり強くたたきすぎると全周に槌目が入らないうちにサイズが出来上がってしまうので注意です!
この指輪を叩いて作るという作業が鍛造という作業の様です。
⑥ 内側に手作業で刻印を入れる
鍛造をして指輪のサイズが出来たら、お店のスタッフが最後の研磨仕上げをしてくれます。これで指輪の完成ですが、結婚指輪なので内側に記念日等の刻印を入れてみることにしました。
内側に入れる彫刻で使用するのは手動の彫刻機を使います。
初めて見る機械です!刻印の方法や手順を教わって自分たちで刻印を入れます。
下の円盤型の部分に文字が刻まれており、この文字が指輪の内側に刻印できます。失敗すると修正がきかないと聞き大変緊張しましたが、失敗しても手作りの味となると思い、思い切って入れてみました😀
この刻印が終わると結婚指輪が完全に完成します。
手作りで作った結婚指輪の完成
おおよその作業は金属を丸めて磨くというものですが、意外に時間がかかり3時間ほどかかりました😅
ですが、金属を使った鍛造は自分たちで手作りする醍醐味があり、本当に自分たちで作ったという達成感が味わえます。
今回1本だけの製作でしたがやってみると面白く、ワックスで作るよりも職人になったような気分も味わうことが出来ました。
お店の紹介
今回はジュエリークラフトMAKIさんで結婚指輪の手作りを体験し、結婚指輪の購入を検討しているカップル様にもぜひ手作りでの購入をお勧めしたいと思います。
MAKI大阪工房はJR大阪駅より南へ徒歩10分程度の場所にあるので関西の各方面からの来店にも便利な立地になっています。相談だけの来店でも予約必須になっていますので予約してから来店してください。
ご興味のある方はぜひお店のホームページをご覧ください😊
〒530-0047
大阪市北区西天満4丁目15-18プラザ梅新6F617号室
工房名:ジュエリークラフトMAKI大阪工房
電話: 080-2980-7066
営業時間: 12:00~19:00
定休日: 不定
カード決済: 不可
駐車場: 無し