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ゴールドの「K」って何のこと?ゴールドにおける品位と品質の違い

神々しい不変の輝きと美しさ、柔らかく加工しやすいという特性から、ゴールドは紀元前3000年前の古代エジプト時代から「権力の象徴」としての装飾品、貨幣価値を高めるものとして、人間の歴史の中に溶け込んでいました。現代においてもその価値は高く、太陽や月にもなぞらえられる輝きで、手元、首元を彩るジュエリー素材としても変わらぬ人気を誇っています。

目次

ゴールドにおける割金の種類

ゴールド、つまり金(きん)を素材とする場合、純度100%の金を用いることは現代においてはあまりありません。金そのものの希少価値は高いものですが、同時に純度100%の金の柔らかさが傷つきやすさにもつながっており、普段身に着ける物としては適しません。

そのため、金を用いたジュエリーにおいては、金に他の貴金属を配合する「割金(わりがね)」という手法を用いるのが一般的です。割金によって、金は硬度を増すだけでなく、色合いも大きく変化します。銅の含有率によっては赤金色やピンクとなり、銀では青金色、パラジウムではプラチナを思わせる白金色となります。

その品位の特徴や用途

ゴールドの「品位」、合金素材における金そのものの純度の高さは「K(karat・カラット)〇〇(数字)」で表記されます。K24が最も高い100%の純金であり、K9では最も低い金37%の含有率となっています。

金はジュエリーにおいても定番素材であり、リングからペンダントトップ、チェーンまで幅広く用いられています。品位の違いはジュエリーとしての価格の違いにも直結し、より純金に近いものは高級であり、純度が低くなるほど廉価で求めやすくなります。

反面、加工技術の発達した現代において、「K24のジュエリー」は希少価値や非腐蝕性の高さ・退色の無さというメリットがあっても、傷つきやすいデメリットがあることから滅多に存在しません。一般的にはK18以下が、ジュエリーとして販売されやすい金となっています。

K24

純金である金含有率100%、K24はジュエリー向きではないものの、インゴット・コインといった資産価値の重視される製品となります。また、4年に1度開催されるオリンピックで授与される「金メダル」は、銀製メダルの上にK24の金メッキが施されています。

K18、K16、K14

K18の金含有率は75%、K16では66%、K14では58%となっています。日本のジュエリーにおいてはK18が最もポピュラーな数値で、K16やK14は海外産ジュエリーでよく見られます。

K18は金らしい鮮やかな輝きを保ちつつ、含有した金属の色合いがうっすらと乗っています。最も金らしさがありつつも、配合した貴金属によって強度も得られている、金ジュエリー向きの金属でもあります。金の純度が下がるほど金属アレルギー発症リスクが高くなる傾向があることから、金属アレルギーが心配な人に向いているのもこのK18です。

K16、K14では純金含有率が下がる分、輝きの点ではK18よりも一歩劣るものの、より耐久性が高く、色味の調整が利き、より廉価で買いやすくなるメリットがあります。ただし、金含有率が低いということは、すなわち配合した金属によっては退色・変色が起きてしまう可能性もあります。

K10、K9

K10の金含有率は41%、K9では37%となっています。金よりも配合する金属の割合の方が高くなっているので、価格面で「手軽に買える金製品」である一方で、手入れを怠るとサビや変色が起きる可能性がより高くなります。K9の耐久性は上記ゴールドジュエリーの中では最も高く、色の自由度も高いことから、気軽に普段使いのおしゃれを楽しみたい人には心強い味方となります。